どうやら春になってからの妻の調子上昇は本物のようで、4月に入ってからここまでのところ、明らかに××がついた日はなんとたったの1日だ。それ以外に◎(×)などとカレンダーに表記しているような“基本◎だが一時的に調子を崩した日”も数日あるものの、ほぼ毎日調子の良い状態が予想できるという貴重かつ気楽な期間に突入した。今年もやっと楽になって来た、という感じだ。
記録用に残しているカレンダーの写真を貼っておきたいと思う。見ていただくと、3月の前半の厳しく辛い時期を乗り越え、後半から4月にかけてどんどん調子が良くなっている様が見て取れると思う。
まず3月から:
続いて4月:
◎とは言っても、普通の健常者の大人と同等ではなく、意思疎通はできるし自発的にできることも多いが、幼児的でなおかつ精神的抵抗力が限りなく低くはあるのだが、それでも3月までと比べると雲泥の差だ。
例年こうなってくると、妻はカレンダーやノートで作った自作の手帳にシールなどを貼り、予定を立てたりし始める。歯医者にも通えるようになって来たので、歯医者の日にもシールを貼ってあるが、今現在、一番妻が楽しみにしているのはこの地域の春の最大の花のお祭りに行くことと、そこで彼女の弟の誕生日祝いのケーキを買うこと、そしてもう一つは自分の誕生日ケーキを買うことだ。
つい先日、妻に“切りはなしてカードとして使えるぬりえ”と“ハガキになるぬりえ”を買ってあげたところ、早速カードのページを塗り終わり、私の仕事机の上にメッセージカードとして置いてあった。
カードには
5月□日はPhrenia誕生日、□日は△▲(弟の名前)誕生日よ。連休は花のお祭りよ。おいしいケーキを食べましょう。Phreniaより
と書いてあった。相当なケーキ好きだ(笑)。
一応、この街で一番美味しいと思われるケーキ屋さんがあるので、「あそこにケーキを買いに行くよ」と妻には伝えてある。
父親にも早速塗り終わったカードでハガキを書き、自分と弟の誕生日の日付と「お父さんはお見舞いにこれますか?」と書いてあった。お父さんにも会いたいのだろう。それに先立って、妻は今年も父親に電話をしていたが、なかなか自分からは話題を振れないようで、お父さんの方から色々質問が来て、それに応えるという形だった。
どうだろうか、妻の父親はこちらにお見舞いに来るだろうか・・・。もし来るとしたら8年ぶりに会うということになる。
花のお祭りがある連休はもうすぐだ。ここのところ3年間続けてお出かけできているが、今年も無事行けるだろうか。全くの偶然なのだが、この花のお祭り(本当は別にちゃんとしたお祭りの名前がある)は、お祭りが始まった年がなんと妻の生まれた年と同じなのだ。なのでたまにモニュメントなどに妻の年齢と同じ数字が書いてある。ぜひとも今年も連れて行ってあげたいものだ。