前回、悪い時の症状に逆戻りしてしまった妻にどう対処するかについて、いとぐちが見えてきたというようなことを書いたが、実はその後もなかなか大変だった。前回の投稿が2月14日。一ヶ月以上になるが、この間の顛末と気づいたことについて書きたいと思う。
妻は相変わらずのぶっ飛ばしっぷりで、たまにある5分おきのトイレや、大量のペーパー消費、調理の必要なものを未調理のまま食べてしまうなど、相変わらず続けている。数日間続く徹夜の独り言も健在だ。機嫌が悪いと物を乱暴に扱うので、ついに襖の取手が壊れた。かなりうるさい状態だ。他人の迷惑とかそんなことはお構いなしに夜中にでも音楽をかけて、踊り付きで替え歌オールナイトなども催される。
ここ一ヶ月程度、このような状態にどう対処するかという問題に、あれこれ試しつつ、頭を抱え、ひどく落ち込みながらもどうにかうまくいきそうな状態にまでなってきたような気がする。かなりきつかった。
タイトルにもした通り、ポイントは「北風と太陽」だと思う。私の中では、北風的対応というのは、常識的行動ができない妻に対して、行動の都度ごとに制限的に対応し、必要に応じて叱りつけたりしながら対応していくというものだ。一方の太陽的な対応というのは、常識的な行動ができない妻を暖かく見守り、危険な状態に陥らないようにそっと工夫しておくといったような対応の仕方だ。
前半、というかそれ以前の年明けあたりからずっと、どちらかというと北風的な対応をしてきたと思う。いちいち妻が失敗したりするたびに、「あー、またか」というような顔をしながら、「石鹸を湯船で溶かすな!」とか「レトルトカレーを温めずに食べる奴がいるか!」などと大きな声で言うのだ。少しでも妻がうるさいと(まあ少しの間は我慢したとしても)「うるさーい!!!」などと怒鳴りつけるのだ。まあ自分で思い返してもひどい旦那だ。こんな人いやだ。当然のように妻にも嫌われる。妻が私に対して「ザキ!!!」と言いたくなる気持ちもよくわかる。当然だ。
2月半ば、前回投稿したころには、実は疲れ果てていて、もう怒る気力すら失いかけていたのだが、実はそれがかえって良かったようで、私の妻に対して怒る回数も減っていった。疲れた私は、怒るよりも事前に手を回して、妻が危険な行動やおかしな行動をとることが少なくなるよう、工夫を始めた。
5分おきに行くトイレに対しては、最初は怒って「もうトイレに行くなー!」とか「もう何も出ないだろう、何が出るんだそんなに!」みたいに、もう、悲惨かつうるさい状態だったが、次の段階としては、トイレの前にダイニングの椅子を並べ、その上に洗濯かごを置くなどしてバリケードを作ってみた。そうすると、妻はバリケードを崩しながら、何が何でもトイレに行こうとする。その時悟ったのだ。「ああ、これは私が止めても無駄だ」と。私はそっとバリケードを解き、椅子をダイニングに戻して綺麗に並べた。トイレに行きたければ行けばいい。どうせ何も出ないのだろうけど、あそこに行きたい理由があるのだろう。どうせ5分おきにトイレに行くといったって、数日に一度、1時間程度だ。流す水も知れているし、紙だけは安いのに変えた。
鼻をかむのにティシューペーパーを10枚くらい取ることに関しては、テーブルの上やそこらに安いトイレットペーパーを置くことで対処した。それでもトイレットペーパーを一度に2メートルくらいクルクルくるくる使っているが、まあいい。最近はテーブルの上の箱ティシューも復活した。安いやつだ。
お風呂は頃合いを見て、また洗いにいってあげることにしている。今はできないのだ。お湯が出るようにしてあげていても、なぜかボイラーを止めて水を出すのも相変わらずだ。湯船に石鹸を入れることに対しては、白濁してればいいのだろうと思い、入浴剤をあらかじめ入れて置くことにした。それ以来、石鹸を溶かす回数は確実に減っている。
未調理のものを食べるとか、例えば明日の朝用に買ってあったパンやバナナを食べてしまう問題については手付かずだが、まあ未調理とはいえ食べ物だし、お腹を壊すこともなかろうと思って、たとえ妻が冷たい缶詰やレトルトをむしゃむしゃしていても、ドリップコーヒーに水を注いで粉っぽく飲んでいても、以前のように怒ったりしてない。レトルトなどは、途中で私が気づいたら温めて出しなおし、飲めないと思われる粗挽きコーヒーの水漬けが置いてあれば、コーヒーを淹れなおすのだ。パンが買ってあったら、朝になると一袋丸々、私の分まで何も残ってないことなどもあるが、別に他にもあればなんとかなる。牛乳も買ってきたらほぼすぐに1リットル飲み干してしまうが、これも体が求めているのだろう。最近は牛乳を買うときは、その覚悟で買っている。後で「料理に使おうと思ったのに」と言うこともなくはないが、次の機会にすればいいだけの話だ。
幸い、今回の症状の逆戻り状態では徘徊がない。だから決定的に危険な状態は、なかなか起きない。あるとすれば、コンロのガス漏れやお風呂の空焚きくらいだろうか。それでも機器にも安全装置もついているようだし、完全に安全とは言い切れないかも知れないが、少し気をつけていればいいような気もする。夜中ずっと寝ないで起きていて、音楽をかけながら歌って踊っていることに関しては、ステレオ機器の音量をそっと下げて置いた。そして私は別室で何が何でもベッドに潜り込むことにしたのだ。
妻が機嫌が悪い時に、様々な女性の名前を出しながら、絶叫し、泣きわめくという問題もあるのだが、これに対して私が割り込んで、同じく大声で何か言っても、何の効果もないし、疲れるだけなので、これも最近は私はそっとして置くことにしている。
このように、こちらの対応をどんどん北風型から太陽型に変えて行くと、妻の「機嫌」がよくなるのだ。そうすると、心なしか妻の絶叫やら奇行の数々も程度が弱まってきているような気がしないでもない。そして妻の機嫌がいいと、私も嬉しくなってくる。「ザキ!!!」と言われる回数も減ったようだ。
思い返せば、2011年に実家に妻と二人で転がり込んだ当初、妻の奇行に対して、実家の母と兄の逆鱗に触れないように、先回りして妻の行動を制限したり、妻を叱りつけたりするうちに、妻の症状もどんどん悪化したのだった。それ以前、引っ越す前は、二人きりのマンションの一室で、誰にも気兼ねすることなく、妻が奇行していても、何か変なものを食べていても、夜通し独り言をしていても、私も叱る必要もなかったし、そのときは妻も機嫌が良く、病気とはいえ楽しかったのを覚えている。要はあの状態でいいのだ。今は何も、常識に無理やり妻を当てはめる必要はないのだから。
タイトルに書いた通り、北風的な対応というのは、やっている方も「きつい」のだ。反対に太陽的な対応をすると、なんだか健康になってきているような気がする。というか、介護者の健康もものすごく大事だと思う。だから寝る時にはちゃんと工夫して寝るようにもしているし、栄養にも気を使っている。
まだまだ、改めてこのような対処法にして間もないが、療養中でも楽しい時間がたくさん持てるよう、頑張りたい。
昨日、妻が毎日眺めているマックの割引券の中から、切り取ってあった春てりたまのセットとサクサクさくらフルーリーというのを買って帰ったところ、妻は何事か意味不明のことを喋りながら満面の笑顔で食べていた。妻が笑うととても幸せな気持ちになる。妻の笑顔にはものすごい威力があるのだ。わけのわからないことを喋っているかも知れないが、妻は嬉しい時にはちゃんと笑うということは私は知っているので、嬉しかったのだろうと思う。
コメント
いつも拝読させて頂いております。
私も妻が統合失調症です。
ここ数年は最低限の薬で落ち着いていたのですが、
二ヶ月前に再発させてしまい現在は入院中です。
頭の中では病気なのだとわかっていても、
私の対応に問題があったのではないかと自分を攻めてしまいます。
妻の笑顔を思い出すと申し訳ない気持ちになります。
自分を試されてるような気さえしてきます。
本当に大変な病気だと思います。
とにかく体だけはご自愛下さい。
いつかまた何でもない日々が戻りますように。
こんばんは私45才会社員です。
私も妻がパニック障害です。
りょうきょくせいしょうがいかもしれません。
デパケン飲んで狂暴性は、この頃少なくなりました。
気分安定化薬て先生が言ってた。
妻はごはんとか作れません。
私がお昼作るか私が弁当を買ってくるかです。
夜は、ほとんど外食です。
私が昼作るといっても簡単なものしか作れません。
おでんとか鍋とか卵焼きとか
妻は胃腸が弱く、
あぶらこいものは、ダメです。
ごはんとかどうしていますか?
「ザキ!!!」は、笑ってしまいました。
もっと軽い呪文にしてあげて~(笑)
春てりたまのセットと、サクサクさくらフルーリーを笑顔で食べてるお二人の姿が目に浮かぶようで、ちょっぴり泣きそうになりました。
このまま、穏やかな春がやってくるといいなぁ。
お久しぶりです
奥様の調子がよろしくないとのことでそっと見守っていました
これは私の直感…というか、自分にもあった妄想のようなものなのですが
奥様がお風呂のお湯を濁らせたいのは、お湯に映り込む”なにか”を見たくないからではないでしょうか
自分の顔なのか、天井のシミやなにかなのか、存在しないものが見えている(気がする)のかまでは分かりませんが…
私は夜中にカーテンに隙間が出来てそこからなにかが覗いてくるのではないかということと天井の火災報知器に人外が乗り移って微笑んで見えることがとても恐怖でした
今では、何がそんなに怖かったのだろうと思います
ザキが減ったのはschizoさんが先回りしてくれたことで少し安心されたのかもですね
…ただの私の勘なので、そういう考え方もあるよ、くらいに思っていただけたら幸いです
奥様にはキアラルを、schizoさんにはベホマを画面越しに送らせていただきます
まだまだ夜は冷え込みますから、schizoさんも奥様もお身体大切になさってくださいね
ぺーさん
コメントいただきありがとうございます。「私の対応に問題があったのではないかと・・・」のところ、ものすごくよくわかります。私も同じです。あの時もっと優しくできていれば、とか、どうしてあそこでちゃんと話を聞いてあげられなかたのかとか。思い出せば悔やまれることばかりが浮かんできます。本当に試されているような気がしてきますね。でもだからこそ、この次はもう少し上手にやりたいとか、思えるのだと思います。チャンスがまだ残されているのが救いです。ペーさんもあまりご自分を責めないよう、そしてご自身がまいってしまわれないようにしてください。幸せな日々がまた戻るといいですね。
ホリさん
奥様がご病気とのこと。会社員をしながら、看病しつつ食事の管理もされるというのは大変なことと思います。気分が安定されてきているのが救いですね。私の妻もご飯とか作れなくなってしまっていますが、もう6年以上私が作っています。最初は一人暮らし時代に覚えたカレーとかも作っていましたが、どうもウケが悪く、残してしまうので、最近はレトルトが多いです。妻はそういうのばかり好むのですが、病院の医師に相談し、このような精神の病気に良いとされる栄養素が買いてある本を紹介していただき、それに沿ってメニューをできる範囲で立てて、やってみているところです。『心に効く精神栄養学』という本です。このブログの右側のところにもリンクが付いています。脂っこいものがダメとのことですので、納豆とか、お魚とか、さっぱり系が良さそうですね。あまり無理されず、頑張ってください。
Kiraraさん
こんにちは。本当に、ラリホーとか、そういう軽い呪文がいいです。
春メニューが買ってあげられて一安心です。妻はそういう季節のものが好きなようなので。春になったことだし、これからも太陽として、暴発せずに、じわじわと暖めていきたいと思います。Kiraraさんも良い春をお過ごしください。
梅子さん
お久しぶりです。ベホマありがとうございます。キアラルというのは「混乱」を解除する呪文ですね。ありがとうございます。私も唱えてみます。
お風呂のお湯や火災報知器などに、何か見えないものが見える、というのは、考えると相当怖いですね。私なら気を失ってしまいそうな。。。妻がもしそうだとしたら、それはそれは怖い体験をしているということになりますね。よく誰もいない空間に向かって、必死の形相で叫んでいます。今は、昨日からすっかり穏やかになって、少し疲れ気味ですが、のんびりと過ごしています。梅子さんの文章で「今では、何がそんなに怖かったのだろう」という部分が救いです。妻も早めにそうなってほしいものです。。。梅子さんも良い春をお過ごし下さい。
わたしのすきなひとににてる
あんしんするくすりのじかんさよなら
こんにちはさん
とても光栄なことです。このブログにきていただきありがとうございます。
初めまして。
統合失調症と共存している者です。
お薬を使用して無い事は私(統合失調症の本人)から見ても正しい判断をされていて
統合失調の奥さまとケンカしても少しづつ奥さまを理解しようとしていらっしゃって
たとえケンカしてても素敵な旦那様だと思いました。
私は
統合失調症になって(幻聴がするようになって)5年経ちました。
最初の1年は幻聴を現実の事だと思い込んで職場でも家庭でも今は思い出しても辛く恨みがつのる悲惨な日々でした。
職場や家族にまで精神病院をすすめられ
「自分は変じゃ無い!!」
と思っていたのですが
余りにも自分でも通常あり得ない事
(幻聴やしばらくしたら実在する人の幻影)まで現在では時々幻聴のみで幻影は全く見なくなりましたが
幻聴は真夜中とかお風呂やトイレであるので
不自然過ぎて自分でも精神病かもと思えますが
幻影は幻影と言うよりは通常あり得るシュチュエーション
駅とか、職場とか
他の人とも幻影(この場所にいるはずも無い知り合い)が会話してたりで幻影とはとても思えない状態でした。
幻聴と幻影は
私をおだててきたり、悪口を言ってきたり
様々な事を言って来ます。
最初その幻聴が本当だと思っていた頃は
その幻聴に一喜一憂して
変な希望を持ったり
腹が立ったり
悲しかったり
幻聴を聞く度に頭にくるけど怒鳴ると
変な人に思われるのが嫌で
独り言で文句を言ってストレスを発散しないといられ無くて
自分でも独り言を言う自分は好きじゃないけど仕方無く独り言を言っています。
私が幻聴が聞こえるようになった時期は
新しい職場で(母親の希望する職場に変わって)1年経過した頃でした。
仕事にはプレッシャーは感じていなくて
職場の上司は嫌いな人でしたが
更にスキルアップする為
資格取得にチャレンジしようと前向きでした。
自分でも幻聴が聞こえるようになった
原因は分かりません。
でも「自分は辛い・怖い事が起こる(現実だと思っている)のに
特に一番の味方だと信じている家族に
理解して貰え無い
そして
怒られる事が一番辛い事なのです。
私は色々あり仕事を辞めさせられました。
仕事を辞めたら幻影は無くなりました。
その後
1年は飼い犬がその時期寝たきりになってしまった事もあり介護して過ごしていました。
飼い犬の方が大事だったので幻聴どころでは無かったのかも知れません。
幻聴とケンカしながら
介護していました。
幻聴に慣れてしまった私は
なんだか幽霊みたいな奴がいるけど
幻聴より
私の方が口喧嘩が強いので辛くなくなりました。
忙しい時は何か聞こえても無視して
後から家で独りになってから
幻聴を呼び出し(幻聴に名前をつけています)文句を言い返すようにして
ストレス発散しています。
家族には幻聴の事を聞かれたら
話ますが
聞かれ無くなったので
もう何年か幻聴については自分からは話していません。
その後、また同じ職種の職場に就職しました。
幻聴を無視さえすれば普通の生活がおくれているので就職も出来ました。
が、また幻聴どころか幻影が出て来ました。
また色々あって仕事を辞めてしまいました。
今は畑違いの職場に就職しています。
幻聴だけで幻影は現れて無いので
働けそうです。
変な話ですが
前は幻聴は3人いましたが
おおよそ聞こえるのは1人になり
比較的友達のような幻聴なので
ケンカしたり
仲良くしたりしています。
幻聴・幻影が怖い
↓
それどころじゃ無い事が起こる
↓
仕事を辞めたら幻影が出なくなる
↓
幻影さえ無ければ
(幻聴とケンカして勝つ)
怖く無いと思えるようになり
↓
完璧に幻聴が消えたら少し寂しいかも知れない位になっています。
これが薬飲んでいたら廃人になっていたと思います。
貴方の判断は非常に正しいと思います。
奥さまには貴方の声や動作は幻聴や幻影にはなって無いので(味方は貴方しかいないと思っているので)
あくまで顔見知りか全く見た事が無い他人が見えたり、他人の声が聞こえるのです。
幻聴が聞こえるようになってからが
長いと(信頼する人と揉めたり)苦しんだ分
人格が破壊されてしまうから更に悪化してしまうと思いますので
今回ブログに書かれている
対処が一番正しいと思いました。
私みたいに自分で自分が変だと気づくまでは
無理かも知れませんが
奥さまには貴方のような絶対的な味方がいるので好転出来ると思いました。
いつも変わらない態度で優しく接してくれる人がいて精神が安定すると思いますので
病気なんだからと病人扱いするのでは無くて
奥さまの幻聴や幻影も認めて
一緒になってやっつける&仲間になる位の精神が必要になるかもですが。
長文失礼しました。
はじめまして。
私の妻も、統合失調症です。入院は過去3回しました。何とかやってはいますが、
何ともならないのは、お金ですね。子供が1人います。今度高校生なのですが、
私立に行く事になってしまい、次また妻の入院が必要になったら、確実に借金しないといけない状態になります。
入院に至るのは、大抵処方されている薬を飲まなくなった時のように思います。
どうも薬を飲むと色々つらいようです。飲まずに済めばそれに越した事はないと思っていますが、
難しいですね。こちらにも余裕があれば乗り切れるのですが、実際何かと厳しいです。
そんな中で同じような境遇の方がいらっしゃるのは大変心強いと思いコメントしました。
時々思うんです。何でこんなしんどい思いを続けないといけないんだろうかと。
でもそう思う事で何かが良くなるかといえば、全く何も良くはならないのであまり考えないようにはしています。
また拝見させていただきます。穏やかな日々が訪れる事をお祈り申し上げます。
お節介な統合失調者さん
初めまして。コメントくださりありがとうございました。
内容は全然お節介ではありません。私はこのコメントを頂いてから、より一層今の方針にしてよかったと思い、また妻の幻聴との喧嘩に理解が深まったように思います。何より幻聴に勝って、克服し、それを冷静に振り返っておられる、そういうことができるんだということが、すごいと思うと同時に、妻に関してもなんだか希望がこれまでよりも持てるようになったと思います。妻は現状、とにかく何人も何人も出てくる幻聴・幻覚を相手に、とにかく怖がり、絶叫し、必死の形相で怒りながらも、決して負ける気は無いようですので、まだまだ勝つ見込みはあるということなのでしょうね。もうかれこれ6年以上になりますので、私が側から「その戦い、いつまで続くの?」とか妻が幻聴に対して「蹴り落とすぞー!!」とか言っていたら、「さっさと蹴り落とせよ〜。いつまでやってんだ」などと半分呆れ顔で言ったりしてしまったり、単純に「うるさい」と言ってしまったりで、あまり一緒に戦う仲間的ではなかったのですが、このコメントを頂いて以来、これまでよりははっきりと妻の味方側ということがわかるように振舞っています。必死に幻聴と戦っているのに、理解されず、むしろ怒られるというのはものすごく辛いことだと思うので、実際の戦いでは力にはなれないかもしれませんが、せめて理解を示して行こうと思います。幻影も見えたら怖いでしょうね。私には全く見えませんが、妻は必死に空間に向かって睨みを効かせながら叫んでいます。
薬は、あまりにも末期的な症状が出て、妻がひどい癲癇的状態から復帰した時に「私、このままじゃ死んじゃう」と言った(その時はまだ退行現象はなかったので年齢相応の話ぶり)ので、限界なんだな、と思ったのが強い理由ではありますが、薬を飲むとやはり自然な感情の流れや克服すべきことも阻害されて、乗り越えないままになってしまうと思うので、頂いたコメントのように、幻聴と共存できるレベルまで、なんとか克服していく、というのがあるべき姿なのでしょうね。これからも妻の一緒に戦う仲間として頑張りたいと思います。
ヒロさん
コメントありがとうございます。
色々とご心配、ご苦労が絶えず、大変ですね。お察しいたします。うちには子供はいませんので、そのぶんのお金はかかりませんが、それでも子供がいたらどんなにか将来の楽しみが増えるだろうとか、時々思うことがあります。実際問題としてはお金というのは避けて通れませんので、どうにかしなくてはなりませんけれども。うちも妻は過去入院3回です。最初の一回は妻の学生時代ですが、あと2回は私が働いていた時です。3回目の時、それまで妻をほったらかしにしていた私は、仕事をやめ、以来自宅療養を続けている状況です。
私もよく思います。「なぜこんな辛い、大変なことを耐えなきゃならないのか」とか「いつまで頑張ればいいのか」とか。そんな時、妻の顔をみて、より一層絶望することもありますが、楽しそうにニコニコとぬりえをしていたり、歌を歌う妻を見ると、ホッとして「これからも支えて行こう」というようにまた力が湧いてきたりします。なかなか現実問題との折り合いもあり大変ですが、なんとか頑張っていきましょう。陰ながら応援しております。
はじめまして。
先日、インターネットで統合失調症で結婚している方のブログはないかと検索していたら偶然このブログに辿り着いて、ゆっくりと最初から読まさせていただきました。
色々と勉強になりました。
病気である私に良くしてくれている彼。
結婚まで考えてくれる彼。
いま一緒に住んでいるのですが、仕事以外は四六時中一緒な生活を送る彼や実家の家族は相当大変だと思います。
いつも私に振り回されて。
でも、このブログを見ていておもったのですが、やはり私もそうだし奥さまも『幸せもの』だなと。
こんな風に支えてくれる方が現れるのは凄いことなんじゃないかな、と思いました。
ま、私みたいな情緒不安定に付き合うのはものすごく大変だと思います。
実際私の彼も、いっぱいいっぱいになるとキレる事があります。怖いけど同時に申し訳なさも感じてしまいます。
どうか、この先も奥さまの事を見放さず、大変だと思いますけど、サポートし続けてあげてください。
そして、いつの日か病気がよくなって今よりも何倍も何十倍もマシな生活が、平穏な生活が送れます様に。
長文で、多少失礼な所があったらすみません。
また更新されるのを楽しみにしています。
GREENさん
初めまして。コメントありがとうございます。
一緒にいて、支えてくれる彼がいらっしゃるんですね。お二人で過ごすことができるというのは、素晴らしいことだと思います。おそらくですが、彼の方もGREENさんと一緒にいることで、和んだり、救われたりすることが多いんじゃないかな、と思います。私自身も、妻がいることで、ずいぶんと頑張れるし、救われるなと感じることがあります。妻のことももっと幸せにしてあげたいと思うし、幸せだなと妻に感じてもらいながら、日々過ごしてもらうというのが今のこの生活の目標です。でも、病気を抱えているとしても、そんな妻がいることで、そんな目標を持てる私自身が一番幸せ者なのかもしれません。私も未熟ものですので、キレることもありますが、最近は意識してキレ内容に注意しています。見放すことはないと思います。思い出が多すぎて、無理ですね。本当にいつか、妻と普通に旅行できたりするような、素晴らしい日々が来ることを夢見つつ頑張ります。GREENさんもどうかお元気で!