確信

前回「逆戻り?」というタイトルで投稿したが、疑問形から確信に変わったので、これまでの経過と今後の方針について書きたい。

つい先日まで、妻の症状が逆戻りしてしまったことへの落胆と、その逆戻りした症状というか特徴自体に、私の方が精神的にまいってしまっていて、新しく何か投稿できるような気分では到底なかったのだが、今日になってとうとうなんとか克服のための糸口が見えて来たような気がする。

逆戻りした症状というのは、ほぼ自分では身の回りのことができず、奇行とも言えるような変な行動を繰り返し、そのくせ気位は高く、周りの人々を見下し、不快にさせることを言うような状態だ。正直、私が以前少しだけ一緒に暮らしたことのある痴呆になってしまった祖母と被るところがある。この状態と言うのは、2011年当時、実家に私たち夫婦が緊急避難的に引っ越して来た時に、実家の母、兄、そして私まで完全に怒らせて、あわや一家崩壊の危機まで招いてしまったあの状態だ。

具体的には、お風呂の追い炊き、お風呂のお湯を出す、体を洗う、髪を洗う、髪を梳かす、歯磨きをする、コーヒーの湯を沸かす、インスタントコーヒーとドリップコーヒーを見分けてカップに入れる、身の回りをきれいに片付ける、トイレをきれいにする、ご飯をちゃんと食べる、などなど基本的なことができない。できないだけならいいのだが、やることなすことがめちゃくちゃで、そもそも何日も風呂に入らない、入ればお風呂の空焚きや水(お湯ではない)の出しっぱなし、体を洗わず、お風呂で独り言にふける、石鹸を何個も一度に持ち込み湯船で溶かしてしまう、何日も歯磨きしない、コーヒーカップにドリップコーヒーの挽いたコーヒー豆をたっぷり入れてお湯を入れてしまい放置する、インスタントコーヒーを粉のまま食べる、移動する先々で部屋中めちゃくちゃに物を散らかす、レトルト食品など料理の必要な食べ物を料理しないままいつの間にか開けて食べ始めてしまう、などなどだ。そのほかにも、5分おきにトイレに行きその度に水を流すことがある、というのもある。

妻がこういう状態で、それら全ての後始末をして回りながら、さらに栄養を考え、体の健康を考えながら、家計を維持し、家事を必死にこなしていると、私の方も肉体的にも精神的にも過労とも言えるような状態に陥る。

そこへ妻の「ザキ!!」みたいな私を指差しながらの一言を聞いたりすると、何かがプツッと切れて、激怒してしまったりする。ちなみに「ザキ」というのはドラクエの即死呪文なのだが、要は私に死ねということだ。ザキ以外にも、「こいつだめ〜」とか「こいつ、死ね!」とか、夜中3時とかに「ケーキ買ってこーい!」とか、お風呂で髪を洗ってあげている時に関係ないそこにいない女性の名前を出しながら激しく抵抗してくる、とか、ティッシュペーパーを一気に10枚くらい取って一回だけちょろっと鼻に当てただけ捨てるとか。捨てるならいいが、放置するとか。後は、突然ドア、襖などを「バーン!!!!」と激しい音を立てながら閉めたり。壊れる。。。こんな感じで色々と腹の立つパターンがある。

このような状況で、ほとほと私も精神的にもやられていて、昨日まで激しく私も激昂したりして対抗していたのだが、昨夜遅くなって妻が急に少しまともになる瞬間があった。「何か欲しいものはないか?」と聞くと、いちごのショートケーキが食べたいというので、買ってきた。それからラーメンを作ってあげて一緒にゆっくり過ごした。その時の妻は以前のような穏やかな性格だった。まるで自分の症状が悪い時のことを覚えていないようだ。お腹いっぱいになるまで食べさせてあげて、そしてお互いの背中に湿布を貼り合いながら寝た。その時に、少しホッとして、報われたような気がした。あれだけ激しい、過酷な介護の中でのぶつかり合いがあった後でも、妻はケロっとして穏やかな性格なままなのだ。実はその数日前にも、ほんの10分か20分くらい話が通じるタイミングがあり、その時に妻は「もうすぐバレンタインよ」というメールと、「ハッピーバレンタイン 2017」と書かれたカードをくれていたのだ。

要は私の方の余裕が無くなっていただけのだと思う。体力的にもそうだし、経済面もギリギリでやっているので、色々ときついのだが、できるだけ余裕を持つことができる状態を作っていきたいと改めて思った。私の方でも完全を目指さず、妻がめちゃくちゃに散らかした部屋でも気にしないようにするとか、いちいち妻の言ったりしたりするめちゃくちゃなことにまともに対応しようとしないとか、あとは経済面の改善だ。いい意味で「いい加減」になることが非常に大事なのだと思う。あとは「逃げ道」を作ることだろうか。何かに没頭して大変なことについては一時忘れるタイミングを持つというか、そういう自分のガス抜きも大事なのだと思う。

実は私の癖みたいなもので、妻の介護が大変になってくるとついつい私はショッピングをしてしまう傾向があるのだが、今回仕事に使う機材でネコのマークがついたものを買ってしまった。これはネコの絵柄が付いていれば妻も気に入ってくれるだろうという期待もあって、さして気に入ってもいなかったが買ってみたのだ。後々考えると私は「やっちまった!無駄遣いか><」と思い、後で妻が調子がよくなった瞬間に「これは無駄遣いしちゃったから売ろうか?」と訊ねてみたところ、妻は「これは買ったんだよ。売っちゃダメ。」という。やっぱり気に入ってしまったようで、機材に描いてあるネコの図柄を撫でている。これはもう仕方ないので、売るのは諦め、投資したものとしてせいぜい頑張って使って稼ごうと思う。

今日も妻は朝から二重×だ。独り言も、感情の爆発も、散らかしも、偉そうな態度も絶好調で高速でぶっ飛ばしているが、もう私も腹は立たないようだ。私の方も何か乗り越えたのかもしれない。昨年末の12月中旬からほぼ一ヶ月、何やら介護の中の処世術を身につけたかもしれない。そしてこのように穏やかな状態の方が妻の療養のためにもいいはずだと思うので、今後も余裕を持てるように色々手を打ちながら、のらりくらりとやっていきたいと思う。

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コメント

  1. えの より:

    初めまして、シゾさん。
    先日、ふと見つけて以来、こちらのブログを拝見しているものです。
    とても奥様を大事にしているようで頭が上がりません。
    ところで、以前、悪性症候群を起こして以来、投薬治療は行っていないとのことですが
    セカンドオピニオン、サードオピニオンは検討していらっしゃらないのでしょうか?
    昨今の新しい、いわゆる非定型抗精神病薬は副作用も少ないはずなので、非定型抗精神病薬が何種類かあるなかで奥様に合うものもあるのでは、、?と思ってしまいます。

  2. Kirara より:

    心配してました!
    更新ありがとうございます。

  3. より:

    更新ありがとうございます。
    奥様、長引いている様子ですね。そんな中でのお仕事は大変かと思います。介護とお仕事の両立…いつもいつも頑張られていて、胸が苦しくなります。いつか必ず穏やかな日々をご夫婦で過ごせる日が来ますように。

  4. mia より:

    「体を洗う、髪を洗う、髪を梳かす、歯磨きをする、身の回りをきれいに片付ける、など基本的なことができない。」「何日も風呂に入らない。」「体を洗わず、お風呂で独り言にふける、石鹸を湯船で溶かしてしまう、何日も歯磨きしない。」「インスタントコーヒーを粉のまま食べる。」「移動する先々で部屋中めちゃくちゃに物を散らかす。」「レトルト食品など料理の必要な食べ物を料理しないままいつの間にか開けて食べ始めてしまう。」
    すべて娘と同じです。
    うちはモノは鍵付きの戸棚に収納してあります。冷蔵庫も鍵をかけています。
    石鹸やシャンプーは風呂場に置かないように、歯は磨いてあげて、頭や体は洗ってあげ、拭いてあげています。
    大変ですよね。
    でもうちはお金のことはなんとか主人に任せておくことができていますが、schizoさんは収入も自分で得ないといけないので、ほんとに頑張っていらっしゃるなあ、すごいなあ、と思います。
    たまに機嫌の悪い時、私のことを「ブス!」と言ったり、「死ね!」と言ったりします。
    定期的にこういう時期が来るようです。
    こういうこと言われると落ち込んじゃいますよね~。
    大好きしてきたり、かわいいところもあるんですけど。

  5. あり より:

    こんばんは。はじめまして。
    奥さまの状態にもよるかもしれませんが、自立支援、障害年金、デイケア、訪問看護などを検討してみるのもよいのではと思いました。
    お金はかかりますが、医師に症状を伝えて、障害年金を受けることができれば、お金が入りますので、多少は経済的な面で助けになると思います。
    余計なコメントでしたら、ごめんなさい。また、私のコメントに間違いがありましたら、ごめんなさい。お手数ですが、削除して下さい。
    詳しいことは医師に相談をしてみて下さいね。

  6. あり より:

    おはようございます。
    障害者の手帳も検討されてはいかがですか。等級にもよりますが、僅かですが、経済的なサービスも受けられます。経済的な面が不安だと介護も大変だと思います。
    こちらのコメントも間違いや余計なことがありましたら、お手数ですが、削除をお願いします。
    コメントをするつもりは今までなかったのですが、あまりにも大変そうなので。
    介護は共倒れにはお気をつけ下さい。私は介護で退職し、体調を崩しました。回復は年単位でした。今とは違い、介護休暇はありませんでした。
    元の奥さまに戻られる時間が増えますように。

  7. りか より:

    こんばんは。
    以前からブログを拝見しております。
    私は53歳、義妹が50歳で統合失調症と診断されました。
    多分、10年ほど前から症状があったのだな…と思います。
    治療を始めて、半年程過ぎた時のことです。
    それまで合う薬を調整中でしたが、精神薬を変えた時に悪性症候群になり倒れ、一週間入院しました。
    その後、また薬を変えて今に至ります。
    今は1種類だけ飲んでいます。
    割と調子は良いようです。
    大きなお世話だと承知でコメントさせてください。
    また治療をするのは考えていらっしゃらないのでしょうか?
    新薬も出ているようですし、精神障がい者として認定してもらえば年金も入るのですよね?
    お金の余裕ができれば心の余裕もできると思います。
    この病気は薬を飲まなければ、悪くなっていくのではないでしょうか?
    病院もドクターも色々です。
    お二人に穏やかな時間が少しでも増えますように。

  8. あり より:

    こんにちは。該当するのか分かりませんが、障害者控除というものもあるそうです。詳しくは国税庁に問い合わせてみてください。ご存じでしたら、余計なことで、ごめんなさい。元の奥さまになる時間が増えていきますように。

  9. あり より:

    こんにちは。該当するのか分かりませんが、障害者控除というものもあるそうです。詳しくは国税庁に問い合わせてみてください。ご存じでしたり、間違いがありましたら、余計なことで、ごめんなさい。元の奥さまになる時間が増えていきますように。

  10. あり より:

    間違えて連投してしまいました。ごめんなさい。最後に投稿した内容が伝えたいことです。失礼しました。

  11. Mr. E より:

    はじめまして
    半年程前にこのブログに出会いました。
    さかのぼって全てを拝読させていただきました。
    うちも妻がスキゾなのでschizoさんの気持ちがよく分かります。妻はphreniaさんほど症状は重くはなく、ほとんど家事はできませんが自分の身の回りの事と猫の世話が出来る程度です。
    症状が軽いと判断され、去年の9月に4年間受給していた厚生年金の月6万円の障害年金が停止されてしまいました。今はちょっと生活が厳しい状況です。障害者手帳の2級はあるので2人で美術館や動物園、市民プールなどを無料で楽しんでいます。
    本当はこんなことを書き込むことを考えていなかったのですが、、、病気の家族がいれば誰でも知っているような事がcommentにあったので、ついつい。
    まあ、親切心で書いていらっしゃるので咎めたりはしませんが。よけいいなお○○かな…(((;^^)
    このブログで僕はずいぶん励まされます。僕の苦しみはちっぽけなもなんだって。
    これからもschizoさんとphreniaさんを心で応援していきます。
    いつも本当にありがとうございます。

  12. schizo より:

    えのさん
    初めまして。コメントありがとうございます。
    悪性症候群になった病院での投薬治療は、入院中にストップしたもので、その後退院し、クリニックを経由して現在の病院にいたり、現在の病院でも医師が3回替わっています。一応医師が変わるたびにこれまでの敬意を話し、今後の治療方針を決めるという形になっています。投薬治療時には、妻も非定型抗精神病薬も何種類か処方されていたのですが、なかなか難しいようですね。。。

  13. schizo より:

    Kiraraさん
    いつもコメントありがとうございます。心配おかけして申し訳ないです。今回もまた間が空いてしまいましたが、そろそろ書けそうになってきましたのでまた投稿します :)

  14. schizo より:

    愛さん
    コメントありがとうございます。妻の症状は長引いていますね。。。6年以上が経過し、ここにきて逆戻りするとは予想もしていませんでしたが、穏やかに暮らせる日が来ることを夢見て頑張ります。

  15. schizo より:

    miaさん
    なかなか返信できずにいましたが、いただいたコメントを読んだ時には、最後4行のところで「あ、ここがうちで今一番の課題だな」と思いました。すごく似ています。ものすごく激しく「死ね!」とか言ってきたかと思えば、近くにまとわりついてきてかわいい態度になっているとか、なんだかそのままうちの妻のようです。あと、前半の異常行為への対処も課題です。「冷蔵庫に鍵」には少し驚きましたが、大変ですよね。そうなってしまうのもわかります。このあたりのことについて、今色々と試していますので、また投稿したいと思います。

  16. schizo より:

    ありさん
    初めまして。何度もコメントいただいたのになかなか返信できずすみません。そして色々ご心配いただきありがとうございます。介護、大変ですね。体調を崩してしまわれたとのこと、心が痛みます。またとても人ごととは思えませんので、いかにこの大変な介護を乗り切るか、というのも今自分の中で大きな課題です。
    色々制度的な情報もありがとうございます。私自身は以前暮らしていた自治体の職員の方が親身に色々教えてくださり、しかるべき手続きをしましたので、妻は障害者手帳も持っていますし、障害基礎年金も、特別障害者手当も受給しています。控除も介護しつつ働いている人には必要かもしれませんね。デイケアや訪問看護などについては、妻の症状(他者、特に女性に強い嫌悪感をもつ傾向にある)もあり、なかなか第三者が関わるサービスには踏み切れないでいます。他でいただいたコメントの通り、うちではすでに知っていた情報ではありますが、まだこのような制度など知らないという方もいらっしゃるかもしれませんので、そこここにこういう情報があるのはいいことなのかなと思います。困ったらとにかく自治体の窓口で相談するということが非常に大事だな、と振り返って見ると強く感じます。

  17. schizo より:

    りかさん
    コメントありがとうございます。ご心配もいただき、感謝です。
    義妹さんが50歳で統合失調症と診断され、治療中とのこと。遠くから、文字だけではありますが、お見舞い申し上げます。悪性症候群を経て、薬を変えてそれからは調子が落ち着いていらっしゃるようでよかったですね。なによりです。妻の場合は、入院加療中に悪性症候群になり、投薬がストップし、その後若干回復した後退院して、悪性症候群予防の薬も服用しつつ、いわゆる新薬をまた飲み始めたのですが、そこで繰り返し癲癇的発作を繰り返したという経緯があり、現在の補助的精神療法+栄養療法にて回復を促すという治療方針になっています。栄養療法については、今の主治医からのお話で、日本国内では投薬治療が主流だが、欧米では栄養療法も盛んに行われているという話を伺い、医師からアドバイスを受ける形で昨年から新たに加わりました。なかなか思うように「体に良い」とされる食べ物を食べてくれない場合もあり、やきもきしつつではありますが、なんとか進めています。あと、おかげさまで障害年金などもいただきつつやってはいます。余裕があるかといえば、ないのですが、ここは私ももう少し稼げるよう(あまり焦らないように気をつけつつ)頑張ります。りかさんも義妹さんのお世話をされているのだと思うのですが、あまり無理されず。穏やかな時間がたくさんありますように。

  18. schizo より:

    Mr. Eさん
    はじめまして。コメントありがとうございます。こうしてコメントをいただくと、ただ投稿しているだけではわからないような、いろいろな方がこのブログにきてくださっていて、いろんな苦労をされているのだな、ということを改めて知ることができます。奥さんの看病をずっとされているのですね。障害年金が停止され生活が厳しいとのことですが、反面、どんどん良くなってきていらっしゃるということなので、喜ばしくも感じています。障害者手帳があると、いろんな施設などが割引や無料で利用できたりするので助かりますよね。うちの妻は、年末に症状が逆戻りしてからというもの、また全くお出かけができなくなってしまいましたが、また二人であちこち行けるようになるまで、頑張りたいと思っています。二人で美術館や動物園などなど。いいですね。Mr.Eさんも奥様と素晴らしい時間をたくさん過ごせますように。