昨年の12月15日に調子が突然崩壊してから1ヶ月以上が経過した。
妻はここ最近もほとんど寝ておらず、数日に一度疲れていびきをかいて眠るという状態が続いている。それ以外は、機嫌が悪い日は少ないものの、替え歌を歌い、支離滅裂な話を延々と一人で、もしくは私に話し掛けつつも自己完結してどんどん話が続いていく。
寝ないのでお腹が空くのだろう。大晦日あたりまで続いていた“食べない”という状態とは全く逆で、ものすごく食べる。どんどん食べるので、私もあれやこれやと出している。私が疲れて寝てしまうと、戸棚やテーブルの上、そこらじゅうのものを食べようとする。
先日、何やら物音がするので起きてみると、妻がテーブルに座って何やら食べていた。何だろうと思って見てみると、買ってきたばかりの箱入りバターの銀色の紙を剥き、海苔を一枚乗せ、その上に生卵を割らずにコロッと置いていた。バターは15cm×8cmくらいだ。結構大きいチーズだとでも思ったのだろうか。おそらく思っていた味と違っていたのだろう。一口食べてそこで止まっていた。もちろん取り上げた。油の塊を全部食べたら大変だ。
別の日には、買い置きしてある缶詰のサバの味噌煮か何かを缶のまま、温めもせずに食べ終わっていた。また、最近では朝6時半に炊き上がるようにセットしてあった玄米を、朝の5時台になんと生米のまま茶碗にすくい、缶詰の秋刀魚と納豆をかけて食べていた。もちろんこれも、私が寝ている隙のことなので、物音で気がついたのだ。納豆の部分だけ少し食べて止まっていた。玄米は後日キノコと玉ねぎ、ウインナーなどと一緒に炒めて、牛乳とナチュラルチーズでリゾットにしたら、ものすごい勢いで食べていた。
ここまで書いて、なんだかあまりの悲惨さにやりきれなくなってくるが、それでもこれも妻の“生きていたい”という気持ちの現れだと思うので、前向きに考えたい。
食べること以外の行動面では、昨年末までに調子が良い時にはだんだんできるようになってきていたこと、例えばお風呂に入るとか、洗濯をするとか、着替えるとか、歯磨きをするとか。ノートをつける、塗り絵をする、そういうことが全然できない状態だ。
調子が良い時がほとんどないからかもしれないが、それでも例えば風呂に入ろうとして、この寒いのに裸になって風呂場で冷たくなった残り湯に冷たい水をドボドボと入れながら水を触っては震えているとか、空っぽの湯船のボイラーを空焚きして風呂場に煙が溜まっているとか。見かねて一緒に風呂に入り、洗ってやると今度は湯船から一歩も出なくなるとか。風呂から出て、下の下着を着るべきところ、上の下着を下に履こうとしているとか。。。
これは、、、。信じがたいのだが、2010年〜2012年ごろの状態に酷似している。逆戻りしてしまったのだろうか?
あの頃も、知っている歌の歌詞を、ラッパーも真っ青の勢いでリアルタイムで替え歌にし、曲に16分音符刻みくらいで大量の言葉を乗せて楽しそうに歌っていた。荒唐無稽の独り言に次から次へと登場するキャストは会ったこともない芸能人に加えて、友人、家族など身近な人々。それを延々と眠りもせずに続けていた。あの頃と違うのは、徘徊しないということだけのような気がする。頭の回転が速いのはわかるのだが、基本的理解力に欠けるというか、現実認識がうまくできないようで、夢の中の世界(?)のことで忙しく、それで現実世界で全くうまくやることができない状態なのだと思う。
明日は通院の日なのだが、行くことができるだろうか?心配だ。
コメント
色々心配ですね…。
私も心配なので、その後のご様子もご報告頂ければと思います。
(schizoさんの負担にならない程度に…。)
schizoさんは、ブログだけでTwitterなどはされていないのでしょうか?
Twitterだと一言なので、あまり文章を考えずとも、負担なく日常の記録を残せますよ。
と言いつつ、私がschizoさんご夫婦の様子をもっと頻繁に知りたいだけなのですが。
明日の通院日、寒さが和らぐといいですね…。
ハッピーセット食べられますように。
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/ad/1481727843/?v=pc
ここのスレ主が妨害電波をだして困っています
対処法をおしえてください
Kiraraさん
ご心配おかけしています。先週金曜には無事通院でき、帰りにはハッピーセットを買うことができました。Twitterなどブログ以外のソーシャルメディアは、今の所やっていません。ただ、ここ最近調べ始めています。自分がやった場合どうなるのかとか、生活への影響、精神面への影響などいろいろ考えてから決めたいと思います。何かと言うと、今は逆戻り状態の影響で、介護の必要性がかなり増えていて、手がかかりっぱなしというか、かなり忙しく、勢いネガティブな気持ちというか、落ち込むことも多く、余裕がなかなかないというか。。。もう少し余裕が持てるようになったら、始めるかもしれません。その時はまたブログでおしらせしますね。
うちの娘も同じような状態の時がありました。
最近も生米を食べてしまったり、食欲が異常に旺盛なところは改善されていないのですが・・・。
夜ちゃんと寝てくれるところ、絶叫や徘徊が無くなったところは助かっています。
(うちは暴力・破壊活動等もあったので、大変でした。)
奥様、一回状態が改善された後にまた逆行してしまったのですね。
5・6年経ってからですか・・。
参考になります。
通院日、ちゃんと行けてよかったですね。
またしばらくして落ち着いてくるといいですね。
波はやっぱりありますよね。
miaさん
コメントありがとうございます。
娘さん同じような状態だったことがあるのですね。それプラス暴力&破壊活動。。。それにしても、なんということでしょうこれは。なぜこんなに本人も、周りの人間も大変なのかと思うことがよくありますが、とにかく乗り越えるしかないですね。妻の場合は、2010年後半から2016年後半にかけて、約6年の周期でだんだんとできることも増え、毎日カラオケができるまでになった後、突然、しかも大きく崩落した感じです。まさに積み上げてきたものが崩れ去ったような感じで、かなりきついですが、また少しずつ積み上げていくしかないのかもしれません。波、大きすぎです。miaさんの娘さんも良くなられるといいですね。
はじめまして、私は疾患者です。
ブログを拝見して、迷いましたが、コメント書かせていただこうと思いました。
初めて医師より宣告されてから、13年経ちました。その約10年はほとんど記憶がありません。自分らしいもの、というか、記憶出来るようになったのは、昨年の5月ぐらいからです。
私の場合は、「生きる事」を完全に放棄していたらしく、呼吸すらしないという状態になっていたそうです。勿論食事も取らないし、夜も寝ない、お人形のようにそこに居る。感情があるとすれば、泣く事はしていたみたいです。泣いて泣いて泣き疲れて、寝る。
たまに、自ら行動するのは自殺です。今生きているのだから、全て未遂に終わっていますが、火、水、刃物には恐怖感があり、未だにお風呂が苦手です。
私の場合、家族には最初から見捨てられていたので、当時の恋人が全ての世話をしてくれたそうです。
schizoさんのブログを見つけたのは、私が私の病気について調べようと思った時でした。
今の私は、診断される前の私とも違うと、今も側にいてくれる恋人は言います。でも、それでいいと彼は言います。今の状態は、多分◎の状態で、多分❌の日もくると、主治医はいいます。多分今までも、◎の日はあったのでしょうが、今回は記憶部分が改善したと言うだけかもしれません。いつ、また❌になるかわからないので、私の恋人の言葉を借ります。
「今は長い人生の中の夏休みだから、2人でたくさん楽しい事をして過ごそう」
私の、記憶の最初の言葉です。彼が言ったのは、もう何千回か何万回か、わかりませんが。多分、ずっと心の奥底には響いていたのだと思います。
schizoさんの奥様も、きっとちゃんと聞こえてるし、伝わっていると思います。
「病める時も」の時、涙が出ました。私は神様は信じません。助けてもらったことは一度もないから。でも、schizoさんのブログを拝見して、神様はいるのかもと思いました。血の繋がった家族でさえ見捨てた壊れた人形を、13年支えてくれた恋人と巡り合わせてくれたから。
奥様が、◎の日がたくさん訪れますように。
咲良さん
はじめまして。勇気を出してコメントをくださりありがとうございました。
13年、長いですね。でもそのような大変な症状から回復され、本当に良かったです。そして13年かかってでも乗り越えて、その体験をコメントで教えてくださり、感謝します。ご家族に見捨てられたというのは、聞いても悲しいことですが、ずっとそばにいて、励まし続けてくれた恋人の方とめぐり合うことができたのは、素晴らしいことですね。本当に神様はいるのかもしれません。恋人の方の「今は長い人生の中の夏休みだから、2人でたくさん楽しい事をして過ごそう」という言葉、素晴らしいと思います。お人形のような状態から抜け出すための道しるべのような言葉だったのでしょうね。聞こえていたんですね。その聞こえていて、覚えていたという事実を知ることができただけで、私はどんなに心強く思ったかわかりません。私も妻にいいことも言うにはいうものの、たまにはやっぱりひどいことも言ったりしてしまうので、反省しつつ、また一からやり直そうと思います。主治医の言われるように×の状態がもし、今後来ることがあったとしても、お二人ならばきっと乗り越えて行くことができると思いますし、もしかしたら本当にもう×なんてこないのかもしれません。お二人に今後たくさんの幸せがありますように。