前回の大爆発という投稿からこちら、ずっと調子の良い日が続いている。
厳密に言えば、おとといや昨日の夜、今日の午前中と、静かな声で独り言を言ったりしていたので、状態としたら◯ですらなく、×くらいなのだが、それでも妄想状態になって大きな声で泣き叫ぶ、という状態にまではなっていない。
実は妻の様子をずっと見ていて、気づいた事があり、仮説に基づいた対処法を試しているところなのだ。
その仮説というのは何かというと「統合失調症の症状とは一種のストレス過敏症である」というもの。
アレルギーの場合は、アレルゲンに対して体が過敏に反応するように、統合失調症のような精神的な要素が大きな物の場合は、ストレスの原因に対して精神が過敏に反応するのではないかと思うのだ。
妻が調子の良い時から悪い状態に移行する際に、何らかのストレスがあることが多く、その些細なストレスが妄想とともに増大していき、あの激しい絶叫に至る、という感じなので、このような仮説をたててみた。
妻の独り言や絶叫の内容からして、いろんなものがストレスになっているのだが、目立つものはだいたい以下のとおり:
1.ほかの(意地悪な)女性たち
2.環境に対するストレス(暑い、寒いなど)
3.生理的ストレス(おなかがすいた、トイレにいきたい、体が汗で気持ち悪いなど)
妻は、外出時に女性を見た際に、全員に対してではないと思うが、ある特徴を持った女性に対して非常に過敏になる。テレビの出演者に対しても同様だ。それから、夏や冬のお出かけなど、めちゃくちゃ暑いとか寒い場合によく症状が悪化している。あとは、特に妄想状態になったときに、妄想で叫ぶのに忙しく、生理的ストレスがたまってしまうことがある。おなかがすいたのに何時間も食べ物を食べれていないとか、トイレにも行かずにわめいているので、よくこうなるのだ。
考えた対処法は、「できる限りストレスの原因を避ける」という単純なものだ。
まず、女性に関するものから妻をなるべく遠ざける。テレビはゲームくらいしか映さず、ニュースなどを観る時も妻が寝ている部屋の戸を閉めるなどして、目からも耳からも女性の情報が入らないようにする。
次に環境を整える。温度と湿度をチェックし、エアコンをしっかり活用する。
あと、食事やおやつをしっかりと出す。生理的なストレスについては、特に上に書いた1と2のストレスがなく、妄想・絶叫状態でなければ、ほぼ避けられるので、どちらかというと優先度は低い気がする。
この仮説に基づいた対処法が、どのくらいうまく行くかはまだ時間をかけなければわからないが、しばらく続けてみて、また結果を書いてみたい。ただし、完全にストレスの原因を取り除くなどということはできないので、少しずつでも何らかの方法で抵抗力がついていけば、なお良いのではないかと思う。
コメント
こんにちは
ずっと以前、家を破壊しそうでしたと、お話しましたけど、私は、自分の思い通りにならないときに、爆発していたように思います。
でも私が破壊に夢中になっているときでも、調子がいいときでも、主人は、楽しげというのでしょうか、ニコニコマイペースで、笑顔しか覚えがありません。
今通院している、クリニックも、皆さん、にこにこで、明るくて、クリニックにずっといたくて、いるだけでよくなるような気がしまして
わめき散らかしている私の世界と、主人やクリニックの世界がぜんぜん違うことは認識しており、耀いて素敵な世界のように泣きながらも心のそこで思ったことを覚えています
素敵な世界だから、いごごち良さそうだから、惹かれて行ったような、だからすむ世界をだんだん引越しできたような気がします
私は、薬を服用していますし、いろんな経過をたどって今があると思いますけど、統合失調症的直感みたいなものはいつも働いていたような気がします
いつもながらとりとめなくすみません
こんにちは。
コメントありがとうございます。
すずさんのお話は、この病気の経験者の実体験なのですごく参考になります。私は妻の事を外から見ているだけなのでわからない事がたくさんあります。
住む世界の引っ越しですか!妻にもぜひ引っ越ししてきて欲しいものです。
やはり周りの世界の状況がとても大事なのですね。旦那さんもクリニックの人たちも、ずっとニコニコですごいと思います。そしてすずさんも破壊しながらもそれをわかっている、というところがまたすごい・・・。
妻の場合も、いろいろストレスの種類が、とか難しく書いてしまった気がしますが、要は思い通りにならない場合、ということなのかもしれません。
わめいて破壊している妻に、例えば私が怒ったとしても、ただ火に油になってしまうか、全く無視されるので、できるだけ触れないようにするか、「ウンウン、そうか、嫌な人がいたのか」などと同調?するようにしていますが、やはりたまには「うるさーい」などと言ってしまうこともあります。
なので、ずっとマイペースの旦那さんはやはりすごいですね。
統合失調症的直感、という言葉にとても興味を惹かれました。
やはりある意味冴えてる、ということでしょうか?
こんばんは
病状が不安定なときは、理性が小さくなり、本能的な暴れ散らかす部分が勝ってしまうのですけど、でも理性はほんの少しでもあったように思います。
統合失調的直感とは理性とは、又違うように思います
かぎ分けるというのでしょうか
例えば、人の思惑などなんですけど
言葉の裏側とか
その人の本意のようなものが、どんなに言葉を上手に使われても、感じ取ってしまうような
人の表す態度でも、言葉同様です
丸め込もうみたいな策略には、絶対ひっかからない人の心奥底を、感じ取るというような直感のようで
表現下手でごめんなさい
言葉悪いですけど、泣き喚きながらも相手がどうでるかを試すなんてこともあったと思います
この直感が、鈍かったり、働かないでくれたら、少しは、人社会の付き合い方が上手くできたのではないのかなと
二文になってしまいごめんなさい
人の思惑だけではなく、いごごちの良い場所なども直感で判断してでき、わめき叫んでいるときは安定した世界を見失ってどうにもならないときでもあったように思います
不安定なだけに、どっしりした穏やかでゆるぎない大木のような人がかもし出す空間に入りたくて生きたくて、統合失調症だからこその直感で進む道を生きる方法を場所を私は探していたと思います
二文になってしまってごめんなさい
いごごちのよい場所、空間、世界なども直感で判断しわめき散らかしていたときは、自分の世界がイヤで嫌いで、どうにもならなかったときのような気がします
不安定だから、どっしりとしたゆるぎない穏やかな空間、人が好きで、統合失調症的直感でそういう世界を感じ進み安らげるのではないのかなと思います
ほんとうにごめんなさい
反映されなかったと思い同文連投してしまいました
娘が不安定です。すずさんのコメントを拝見して、私は、最近、娘に接するとき、笑顔でなかったことを思い出しました。娘も、直観の働く子です。私の、間に合わせの言い訳などは感じ取っています。第六感というのでしょうか、そういうものがあると思います。いろいろなことを教えてくださってありがとうございます。どっしりとした揺るぎのない穏やかな空間であろうと思いました。
こんにちは。
大爆発のあと調子が良い日が続いてよかったですね。
私も娘を公共の場に連れて行くときは調子の良さそうな時を見計らったり急いで済ましたりと、とても気を使いながらです。
娘もあちらの世界にいることが多いですが、すずさんのコメントを読ませていただいて当事者さんのお気持ちを知ることができました。
素敵な世界だから、いごごち良さそうだから、惹かれて行ったような、だからすむ世界をだんだん引越しできたのですね。
私も時には「うるさーい」と言ってしまったり、険しい表情もしてしまっています。
でもこちらの世界もいごごちが良さそうと感じるように笑顔を心がけなければと思いました。
いいお話を聞かせていただいてありがとうございます。
すずさん
同文連投気にしないでください。むしろちょっと違う表現の似た文章を二つ読んで、より理解ができた気がします。
「統合失調的直感」というのは、やはり鋭い感覚なのですね。
そういう裏が見えてしまう、嗅ぎ取ってしまう嗅覚みたいなものを持っているからこそ、現実が堪え難いストレスになったりしてしまうのかもしれませんね。
実は私の妻も、発病前はものすごい鋭い感覚の持ち主でした。いつも何かしでかしそうになる私の先々を読んで、行動を止めてきたり、変えてきたり。かえって私の方が助けられていたのを思い出します。
病気の状態になっていても、泣きわめきながらも周囲の反応を試している、などの部分も非常に参考になります。妻もそうなのかもしれませんね。だからこそ、どんな状況になっても、周囲の人間がどっしりと、安定して、ニコニコとしていないとだめなのかも、ですね。
ありがとうございました。
kumamon さん、suitopi さん
コメントありがとうございます。
お返事遅れてごめんなさい。
今回、すずさんが体験からお話ししていただいたことというのは、私にとっても、たぶん娘さんのお世話をしていらっしゃるお二人にとっても、ものすごく参考になる内容だったのではないかな、と思っています。
このコメント欄でのやりとりが、お二人に取って、娘さんがたにとって、そしてこのブログに来てくださった方々にとって、役立って、今後どんどん皆さんの状況がよくなればいいなと思っています。
ありがとうございました。
はじめまして。モニカです。
先月初めてブログを見つけて、それから過去の投稿を遡って、お二人の日々を熟読しました。
きっと想像できないほど大変なものかと思います。
どういった表現があっているかわかりませんが…
統合失調症の実際の生活や苦しみや喜びについて、知ることができて私はとても感謝しています。
私の、唯一無二の大切な人が、統合失調症の末、自ら命を絶ちました。
去年の出来事です。
彼女がさいごに何を思っていたのか、何を見ていたのか、何色の、どんな、どうして、と考えても探してももう真実を知ることはできないから、ただ案じるしかできません。
共に語り合ったことや生活したことを少しでも思い出したかしら。
とても悲しくて寂しくて辛いです。
このブログをたよりに、もしかしたら、こうだっかな、と彼女を想像しています。
私自身はうつ病ですが、希望を持って生きていこうと思います。
心の中の彼女と寄り添って、schizoさんとphreniaさんを感じつつ、生きていこうと思います。
それから、自然体で一生懸命で聡明で愛情溢れるschizoさんを、心から尊敬します。
実際お会いしたこともないのに失礼かな、、と思いつつ、それでもただただ、感謝の気持ちをお伝えしたく、思いきってコメントさせていただきました。
乱文失礼致しました。
娘(26才)が5年前に統合失調症を発症し、5回の入院を経て、今日は勝手に家をでてしまい、警察のお世話になりました。本人は入院をいやがりますが、行方不明になりはしないかとびくびくする日々です。どうしたらよいのでしょうか? やはり、入院しかないのでしょうか? 病院は私の見る限りでは、かなり努力されているように思え、そんなに劣悪な環境ではないとおもうのですが。
初めて書き込みします。
28歳男です。
母が統合失調症で、幼少期がピークでもう最悪でした。
最近は、父の理解が進み、ある程度落ち着いています。
(もともとは父のDVも引き金のひとつだったと思っていますが)
ネットサーフィンしていたら、たまたまこの生活記録にたどり着きました。
一気に読ませていただきました。
体験した人にしかわからない、苦しみや、少しユニーク(?)なところも含めて読ませていただきました。
奥さんへの思い、すごいと思いました。
結婚式のエピソード、すごく印象に残っています。
日記を読んでからの、自分の父母のやりとり、
そして結婚(あ、彼女もいませんがw)
も含めて考えたときに、何か胸に残るものがありました。自分も、奥さんを大事にしたいと思いました。
つたない文章で「何をいっとるんだ、こいつは」と思われるかもしれませんがw
。
両親ともかなり高齢になりましたが、日記を読ませていただき、少し両親に対して寛容になろうかなと思いました。
奥さんの病状が少しでも回復することを願っています。
モニカさん
コメントありがとうございました。
モニカさんの大切な方のご冥福を心よりお祈りいたします。
ほんの少しでも良いから、モニカさんと過ごされた楽しかった
日々を思い出しつつ、安らかに、いまもあちらで楽しく元気に
過ごされていることを願っています。
このつたないブログが、少しでもモニカさんのためになるので
あれば、そして大切な方のことを想像するのに役立つのであれば
とても嬉しいです。
私自身、毎日妻のこの病気と悪戦苦闘(?)しながら、あちらに
つきあたり、こちらで転びながらやっているので、決して
褒められたものではないのですけれども、これからも妻と私の
人生の明るい未来を信じて頑張っていこうと思っています。
うつはお辛いかもしれませんけれども、どうか希望をもって
頑張ってください。陰ながら応援しています!
potochan さん
コメントありがとうございます。
娘さんの毎日の看病、ほんとうにおつかれさまです。
統合失調症の患者さんは、健常者が思いもよらぬ行動をとったりするので、ハラハラ、ビクビク、なかなか心休まる時がないのではないかなと想像しつつコメント読ませていただきました。
娘さんが家を勝手に出てしまい、警察のお世話になってしまったとのこと。私の家でも妻が何度もそういうことがありましたので、お気持ちはよくわかります。
妻もそうだったのですけれども、家から出るには、おそらく娘さんなりの(独自かもしれませんが)理由があるのだと思います。娘さんの、病気ながらの、考えがあって、家を出たり、いろいろ周囲からは理解しがたい行動なども取っていると思います。
患者の世話をする健常者にとってみれば、理解不能で、心配で、困って、イライラしたり、気が気ではないことばかりなのだと思うのです。
ですけれども、どうか、娘さんの行動を否定せずに、寄り添って過ごしてあげていただけたらと思います。すずさんのコメントにあったように、多分、周囲で看ておられる人たちが、おおらかに構えていると、娘さんにとっても良い影響があると思います。
行方不明や事故だけは心配なので、衛星追跡(?)のできる機器を持たせるなど、居場所がわかる体制をつくってくださいね。うちでは、iPhoneを二人で持ち「iPhoneを探す」というアプリで、居場所がわかるようにしていますが、携帯各社から似たようなサービスが提供されています。
入院の件ですが、病院に預ける事でさまざまな制限が患者に加えられる代わりに、ご家族にとっては安心な状況にはなるかと思います。娘さんは入院をいやがっておられるのですね。
私は家族ではないし、こうして下さい、とは言えません。なので、もし私だったら、ということで話させていただきますと、私だったらそういう状況で、入院はさせたくない、と思ってしまいます。
入院すると、どうしても患者さんにとっては、持ち物、食べ物、すること、全て、様々な制約がかかるので、もし今おうちで、日々何かを娘さんがされていたり、大事にしていらっしゃる物、なにかそういうことがあれば、それを大事にしてあげて下さい。
長文になってしまい、勝手な事も書いたかもしれませんが、少しでもpotochanさんと娘さんのためになれば幸いです。
teru さん
コメントありがとうございました。
幼少期からずっとたいへんだったのですね。さまざまなストレスが発症の引き金になるようなので、DVもそうだったのかもしれませんし、おそらくお母様はすごくたくさんのストレスを抱えて頑張っていらっしゃったのかな、と想像しつつコメント読ませていただきました。
今ではお父様の理解が進んで、安定しているとのこと。読んで少し安心いたしました。どうかお父様の事も含め、ご両親を暖かくサポートしてあげてください。いまからの人生が、暖かい雰囲気に満ち満ちていることを心から願っております。
結婚式のエピソードは、私自身への戒めでもあって、世間一般の価値観からするとどんなに大変であっても、夫婦という縁を授かった以上は、そのなかでも頑張って、その状況でも見つけられる幸せを探しながらやっていこうと思っています。
schizo様
レスありがとうございました。
さっきも(夜9時頃)いなくなり、自転車で探し回り、幸いにも比較的早く見つけることができました。
GPS機器も持って出てくれればいいのですが、たぶんできないと思います。
2年位前には内側も鍵付の錠をかけて鍵がなくては出られないようにしていたことがありました。大分落ち着いてきたころ、ストレスがたまると本人が言うので、取り外しました。最近またこういう行為がでてきたのは、回復期かもと言われましたが、ぬか喜びのような気もします。
schizoさんや皆さんのコメントみて、自分だけが苦しいのではない、また、戦争で命を落としたり苦労されてきた人々の犠牲のうえに私たちが今日のような恵まれた社会生活をさせてもらっていることを考えるとやはり一生懸命生き抜かねばと思います。
ただ一番怖いのは自死です。ベランダや窓からとびおりたりするかもしれないという不安がつきまといます。みなさんも同じ不安をかかえておられますよね。
人生は修行だという人がいます。これまでの苦しみやいやな事は、私に与えられた試練なのだと思えば耐えられます。しかしながら、子供の病気ほどつらいことはないですね。加えて、この春に主人が胃がんで手術を受けました。もうこうなってくると不幸慣れしてしまいます。
長々とごめんなさい。みなさん、がんばりましょうね。ではおやすみなさい。
potchanさんへ
私も同じ思いです。相談をした人に、乗り越えられない試練は与えられないからと励まされました。そうだと信じたいのですが、へこむ毎日です。娘も一時出ていく時期がありました。引き留めようとして、パニックになり私はけがをして救急車や警察がくるはめになってしまいました。それから、娘が行くときは、いってらっしゃい。気をつけて。お母さんは此処で待ってるからね。と送りだすようにしました。しばらくすると、外へ出なくなりました。potochanさんの娘さんと症状も環境も違うとは思いますが、娘の場合はそうでした。今は、娘からの攻撃、反発です。がんばりましょうね。親ですもん。shizoさん、この場で失礼しました。私は、自分のブログでいろいろな方のコメントで励まされてきました。思わず、書かせていただきました。今日も、つつがなく一日が過ぎることを。
kumamonさんへ
メッセージ、ありがとうございます。親ばかですが、娘はやさしくて、物静かで、でも、ひょうきんなところもあり、小さいころから本当にかわいい娘でした。中学生の頃もあまり目立った反抗期もありませんでした。がまんしていたのかもしれません。今は、そばにいてもあちらの世界へ行ってしまって、ただたださびしさだけがつのります。いつかきっと帰ってきてくれることを信じています。親ですもんね。kumamonさんの娘さんもkumamonさんのところへ帰ってきてくれることをお祈りしています。schizoさん、この場をお借りしてkumamonさんとお話しできたこと、本当に感謝しています。ありがとうございました。
potochan さん、kumamon さん、
親として、娘さんの病気と向き合っていかれるという事、私には子供がいないので、想像するしかありませんが、本当にお辛い事だと思います。
でもpotochanさん、kumamonさんの愛情を娘さんたちも必ず感じていらっしゃると思うので、全てが良くなる事を信じ、願っています。
この場を使って、みなさんが交流されるというのは、全く最初は予想すらしていませんでしたが、少しでもこの場が皆さんのお役に立てるのだとしたら、本当に嬉しいことです。