①妻の統合失調症再発→入院

(2010年6月中旬)

妻が統合失調症を再発したのは、2010年の6月17日だった。

ちょうど当時かかっていた病院とは別のクリニックに相談し、減薬に挑戦しましょう、と先生から言われ、喜んでいた矢先のできごとだ。

最初は、不安な状態が強くなり、いろいろと友人関係の細かなことへの悩みが多くなってきて、「人間関係が面倒だからmixiやめようかなぁ」とか、「美容室の若い美容師が誤解しないようにはっきり言ったほうがいいかなぁ」とか、いろいろと気を回しすぎて疲れていたようだった。

こちらも会社の仕事が忙しく余裕がなかったこともあり、あまり長々とは話に付き合ってやれずにいた。

ある日、あんまりにも同じ心配ばかり口にするので、怒ってしまい大声で怒鳴ってしまったところ、突然ドラえもんに助けを求めはじめ、それ以来おかしくなってしまった。

とつぜん体をこわばらせながら、彼女のお父さん?のような口調になり、「おれはなぁ、・・・なんだ。わかったか?」などと独り言を言ったり、母親をなじるような発言をしたり、その場にいない妹をしかりつけたり、弟のことを擁護したり、嫌いな女性の友人と喧嘩してみたり。

あまりにもずっと話が通じない時間が長かったので、彼女の母親に連絡したところ病院にとりあえず連れて行くことに。

私が主治医と話をしたときには、とりあえず減薬を止めて家で様子をみよう、ということで話がついてたが、どうも彼女の母親が入院を頼んだのか、彼女の母親が主治医と話した直後に、突然入院することに切り替わってしまい、即日入院ということになってしまった。

入院当日~数日間は、檻のような場所に入れられていて、話も通じず、面会すると檻の間から手を伸ばし、私のかけていたメガネを奪おうとして無理に引っ張り、メガネが壊れてしまった。彼女も目が悪いので、周りが見たかったのだろう。それ以来、壊れたメガネは保存し、メガネは新調していない。

その後は、毎日仕事の帰りにお見舞いに行き、彼女の好きそうな食べ物や飲み物などを持って行っていた。点滴での薬の大量投与のせいか、だんだんとぼやーっとしながらも話が通じるようになり、「フルーツが食べたい」などと食べたいもののリクエストをするようになってきた。

ただ、病室の環境は劣悪で、夏で暑くて、私がお見舞いに行く夜でも妻は、毎日顔中に玉のような大汗をかいているのに、両手とお腹をベルトで固定されて拭くこともできず、ベッド脇に置いてあるお茶に手を伸ばすこともできず、かといって看護師さんも誰も顔も拭かないし、飲み物も与えてない、という状態だった。なので、行くと必ず顔を拭いて、飲み物や食べ物を少しあげる、という毎日だった。

<追記>

タイトルに“再発”と書いているとおり、妻はそれまでに2回統合失調症と診断され入院している。

1回目は高校3年生のとき。この時のことについて妻が元気だったころに話していたが、周囲が勉強してないふうに見せかけて、表面では遊んで他人を安心させ、実は影で猛勉強していて、みんながみんな他人を出し抜こうとしているということがいやだった。それから親が日本でトップと言われている某国立大学へ行けと常に圧力をかけてきていたのが嫌だった、とのこと。このときの入院は数ヶ月程度。

2回目の入院は、結婚後1年4ヶ月くらいでのことだった。当時、私が正社員ではなく派遣社員だったということもあり、経済的にも不安要素があったので、彼女もアルバイトをしていた。1つめは小物ショップの店員。ここでは強欲で嘘つきな女性社長と妻が衝突し、辞めさせられた。次に見つけたアルバイト先では、いじめられている年下の高校生を妻がかばって、代理のような形でいじめている女性と職場で言い争いになったことの責任を取らされ、私の妻が解雇されたのだが、これにはかなり打ちのめされていたようだ。これらのストレスで、3つめのアルバイト先を探している途中で発症し、約1ヶ月の入院となった。

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